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研究室開設のおしらせ
- Mon, 03 Feb 2015 22:24:00

研究室、はじめました。

https://blog.entalab.org/






ドメイン変更のお知らせ
- Sat, 16 Feb 2014 01:04:00

DynがDynamic DNSサービスを全有料化するという話に伴って、今更ながら独自ドメインを取得することにしました。

entasan.org

よろしくお願いします。






シチュエーション・インフォメーション・エモーション
- Tue, 26 Feb 2014 20:41:00

最近つとめて頭に入れておこうと思っているのが、この3つの「ション」である。

元はといえば、ネットで見つけた記事に端を発する。その記事では「シチュエーション」を「情況」と訳し、確かSNSなどに上がってくるのはインフォメーションではなくてシチュエーションのほうだよね、みたいな内容だったと思う。インフォメーション(情報)を共有するんじゃなくて、シチュエーション(情況・場)を共有する風潮にあるんじゃないか、みたいな話だったと思う。その話を読んだときにほほうなるほどなと思ったことは確かだ。その上、もうちょっと自分なりに話を広げてみたいなと思うようなところもあった。それで「エモーション」を追加してみたらどうかという話になるわけである。

そもそも、シチュエーション(情況)とインフォメーション(情報)という2つのくくりは、それが「ふたつ」というだけでなにか物足りないと感じさせる。直感的には3つくらいのくくりにした方がよさそうだし、理屈っぽくいえば、シチュエーションとインフォメーションとの違いは情報の抽象度のようなものの高さに他なるまいと思ったことから、やはりこれも上か下かというよりも、上中下の三段にした方が収まりがよいだろう。

また、「~ション」という英語の響き、あるいは「情~」という日本語の語呂の良さがここにはある。情報の抽象度を3段階として、しかも「~ション」や「情~」となる良さそうな言葉はないかと考え始めたわけだ。こういうときは大辞林か類語新辞典をひくに限るのだが、答えは案外すぐに見つかった。

そもそも、「情~」ではじまることばで情報の抽象度が低いもの、つまり、人間の大脳辺縁系あたりにダイレクトに作用するようなものといえば、「情動」とか「情緒」しか思いつかない。これは訳すまでもなく「エモーション」である。図ったかのように実に語呂のよい組み合わせとなった。意味も含めて整理すると、以下のようになるだろう。

  • シチュエーション:情況、場。ようす。その場の現象そのものを指すため、きわめて客観性が高く、主観的な要因は廃されるレベル。有象無象。
  • インフォメーション:情報。しらせ。情況を何らかの主観によって「意味」へと昇華させたもの。意味は観測するものによって異なり、理性で処理される。
  • エモーション:情動、情緒。(心の)うごき。より人間の生物としての本能に近いところで処理されるもので、生理的な作用をもたらすレベル。
センシングによって観測しているものは、温度や湿度、照度などであるから、これらはせいぜいシチュエーション(情況)でしかない。現象そのものの記録であり、はっきり言って人間のアタマでは処理しきれない。処理しきれないというか、処理する以前のもののことである。ビッグなデータそのものである。したがって、これを人間のアタマで理解できるものにする必要があるわけで、その方法論としては、単純には統計解析であり、今風にいえばマイニングなりの方法が求められる。この段階ではせいぜい「こういう傾向がありますよ」とか「~と~の関係はこうですよ」とか、もっと単純には「平均気温が○度ですよ」といったことでしかない。ある主観が持つ「知りたいこと」に対応する答えを、シチュエーションから掬い上げたのがこの段階である。

ここから先は、これをもうちょっと人間の深い部分、つまり本能とか無意識と呼ばれるようなところで感応できるような、より直接的に人間に訴えかけるレベルで作用するもののことになる。アタマで考えて「そうした方がいいと思う」というのではなく、もっと直感的に「なぜだかそうしたくなる(ということさえ気づかないレベルでそうしたくなる)」というところの話となる。これがエモーションだ。

シチュエーションとかインフォメーションの部分の話はすでに研究でもやってきているけれども、最後のエモーションの部分はなかなか手がつけられていないのが現実ではある。今のところ、快適とか不快といった感情へ訴えるといった環境工学的なアプローチでやれないかと考えているところではあるが、果たしてそれが妥当なのかどうか、確信が持てずにいる。そういった仕掛けをどうやってあざやかにつくってのけるかといったところに、まだ着想が持てないでいる。

といったことを分析の合間の手持ちぶさたに書き残しておく。







Archiduino Project - vol.26
- Thu, 14 Feb 2014 17:59:00

建築系におけるArduino利用計画としての「Archiduino Project」。

このところずっと更新をサボっていたので、ちょっと手が空いてきたついでに現状報告。

Ardhiduinoは制御のフェーズへ移行段階にある。昨年の夏に投稿した某講演用の原稿にもあるが、「計測から学習を経て弁別」という流れはひととおり達成することができたように思う。続いてはアプリケーション(適用)のフェーズとなるわけだが、我々の目指すものとしては「行動のデザイン」「環境の制御(による快適の実現)」「省エネ(節エネ)」といったところとなる。いろいろやるのはまだまだこの先の話なので、とりあえず手始めに「赤外線LEDの疑似リモコン発光による家電の操作」的なことからやってみている。

結論から言えば、Arduinoでこれをちゃんとやろうとするのはかなり工夫が必要そうな雰囲気だ。ネットで探せば、先達の苦労もたくさん見つかる。

難しいところを思うところを挙げてゆく。
学習リモコンと同様に、発光そのものをコピーすることは難しくない。難しくないとはいえ、発光のタイミングを格納する配列の要素数が多くなると、より正確にはプログラムで生成したすべての配列のサイズが1KBを越えるとArduinoは処理を止めてしまう(=フリーズしてしまう)ので、発光のタイミングを取得するのにもひと工夫(あらかじめ決められた数のタイミング格納用配列を用意するのではなく、検知したタイミングを逐次Serial.printする、など)がいる。

タイミングはコピーできたとしても、照明のON/OFF程度ならばよいものの、エアコンの制御とかだと最近は信号そのものが複雑になっており、配列を作成したところで動作するよりも先にフリーズしてしまいかねない。複数の信号を発光しようとすれば尚更だ。

いくつかの単純な発光パターンに限定して制御するとして、LEDを発光させてみたところで、LEDの発光角度が狭く、家電が発光に対して反応してくれないということもありうる。これに対処するには、LEDが焼き切れない程度に大きな電流を流して発光させたり、LEDの頭の丸い部分を水平に切り取って拡散光にさせるといった工夫で、かなりなんとかなるところもある。

単純なON/OFFとはいえども、制御するノードの側からすると、本当に制御されたのかされなかったのかということの判定には、照度や温度などのセンサの反応を見ながらでないとできない。発光しただけでは、100%の動作保証にはならないからだ。外気との温度差など、外部環境との相対的な比較を制御に取り入れる場合は、それらのデータを拾ってくる方法もセットで用意しないと制御がうまくいかない。

照明のON/OFFひとつにしても、ある閾値を下回ったところで照明をONにする制御をやっても、照明をONにしたことによって再度閾値を超えてしまうので、ここでOFFにしようとすればまた閾値を下回ってONになり・・・を延々と繰り返すことになる。

自宅の外部からネット経由で制御できるようにしようと考えたが、発光させるLEDの設置場所の自由度を上げようとすると、Ethernet Shieldを使うような有線よりも、Wifi Shieldなどを使って無線にした方が有利だ。とはいえ、現状、日本国内でArduinoにWifiを持たせるのは技適の話からしても難しい。この件はひとまず置いておいたとして、とりあえず手元にあるWifly Shieldを使ってやってみたものの、Ethernet Shieldほど反応性も安定性もよろしくない。はっきり言って実用性に欠けるレベルだった(自分の書いたコードが悪いのかもしれないが)。しかも悲しいことに、Wifly ShieldのFirmwareを更新したら尚さらおかしいことに。。。

といった具合になかなか難易度が高い。

ここでめげるつもりは毛頭ないが、現状のシステムがまだまだ完成されたものではないと痛感させられる。すでに世に出ている「IRKit」が宣伝文句通りに動くのだとしたら、そりゃあすごいなぁと思わずにいられない。





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